創作の予定が増えると、「締切日は覚えているのに、今日何をすればいいか分からない」という状態が起こります。完成日だけをカレンダーに書いても、ラフ、確認待ち、修正、書き出し、納品といった途中の作業が見えないためです。
締切管理では、最終日を記録するだけでなく、完成までの工程を分けて逆算します。
最終締切と自分の締切を分ける
依頼主やイベントが指定した日を「最終締切」、自分が完成させたい日を「内部締切」として分けます。最終日の直前には、修正、データ確認、アップロード障害、体調不良などに備える余白を置きます。
「締切当日に制作を終える」計画では、確認作業が入りません。納品データを作る時間まで含めて、完成日は少し前に設定しましょう。
作業をフェーズに分ける
たとえばイラストなら、資料集め、ラフ、確認、修正、清書、書き出し、納品に分けられます。同人誌なら、執筆、推敲、校正、組版、表紙、入稿確認などです。
各工程に必要な日数を置き、締切から逆算します。最初から細かいタスクを何十個も作ると管理そのものが負担になるため、「いま何の段階か分かる」程度の大きさで始めます。
返事待ちも予定に入れる
依頼制作では、自分が作業していない時間も進行に影響します。ラフ確認や素材受領の待ち時間をゼロとして計算すると、返答が1日遅れただけで全工程が詰まります。
いつ確認を依頼したか、いつまでに返答が必要かをメモし、返事がない場合に連絡する日も決めます。待っている間に進められる別案件が分かるようにしておくと、時間を使いやすくなります。
案件を期限順に並べる
複数案件は、受けた順ではなく、締切が近い順に見られるようにします。ただし、締切が遠くても制作日数が長い案件は早く始める必要があります。「残り日数」だけでなく「残っている工程」も一緒に確認しましょう。
週に一度、すべての案件を見直し、今週終える工程を決めます。毎日は「今日進める1〜3件」だけに絞ると、一覧の多さに圧倒されにくくなります。
SchedulEXで締切から工程を逆算する
SchedulEX(〆スケ)は、クリエイター向けの締切・案件管理ツールです。納期を登録し、ラフ・修正・納品などのフェーズを逆算して、案件を期限順の一覧やカレンダーで確認できます。
無料版は登録不要で試せます。BOOTHには端末内で使う買い切りのローカル版があり、案件数を増やして使いたい人向けです。サブスク版では、複数端末からの利用やクラウド自動保存に対応しています。自分の案件数と、どの端末で使うかに合わせて選べます。
ブラウザや端末内へ保存する版では、キャッシュ削除や端末故障に備えて定期的にJSONバックアップを書き出しましょう。クラウド版でも、重要な締切は依頼メールや契約内容と照合できる状態にしておくと安心です。
予定が遅れたときは全体を引き直す
遅れが出た工程だけを翌日に移すと、後ろの作業時間が消えてしまいます。遅れに気づいた時点で、残り工程、確認待ち、予備日を含めて全体を組み直します。期限に間に合わない可能性があるなら、ぎりぎりまで待たず早めに相談します。
締切管理の目的は、予定どおりにできない自分を責めることではありません。複数の約束を見える形にし、危険を早く発見して対応することです。