同人誌、グッズ、コミッション、素材販売、サブスクリプションなど、創作活動の収入経路が増えると、「入金額は分かるけれど、何の売上だったか分からない」という状態になりがちです。
確定申告の直前に1年分を思い出すのは大変です。まずは、売上が発生した時点の情報と、実際に入金された情報を分けて残すところから始めましょう。
売上と入金額が同じとは限らない
販売サービスや決済サービスでは、購入者が支払った金額から手数料などが差し引かれて入金されることがあります。そのため、銀行口座に振り込まれた金額だけを見ても、元の売上や差し引かれた費用が分かりません。
サービスの売上明細、決済明細、銀行の入金履歴をそれぞれ保存し、どの期間の入金かを対応づけます。振込が翌月になる場合もあるため、「販売日」と「入金日」を混同しないようにします。
先に収入源を洗い出す
1年分の数字を集める前に、使ったサービスや販売場所を書き出します。
- BOOTHなどの通販
- 同人イベントの現金売上
- Stripeなどのオンライン決済
- イラスト・文章・デザインなどの依頼
- サブスクリプション
- ダウンロード商品や素材販売
売上が0円だった月も含め、各サービスの管理画面を順番に確認します。通帳だけでは、現金売上や未入金の売上を拾えません。
1件ごとに残したい項目
記録方法は、あとから内容を説明できることが大切です。日付、取引先または販売先、内容、金額、手数料、入金方法、メモをそろえます。関連する納品書、領収書、利用明細の保存場所も分かるようにしておきます。
支出についても、印刷費、梱包材、送料、出展料、画材・ソフト代などを取引ごとに記録します。私用と共用する費用は自己判断で全額を入れず、何にどの程度使ったか説明できる資料を残しましょう。
月ごとに照合すると年末が楽になる
毎月一度、各サービスの売上合計、手数料、入金額を照合します。数字が合わない場合は、返金、翌月入金、振込手数料、現金販売、未入金などを確認します。
差額が出たときに、理由を書かず数字だけを合わせるのは避けます。「○月販売分のうち一部は翌月入金」のようにメモを残すと、あとで見返したときに追跡できます。
RakuThroughで収入と支出をまとめる
RakuThroughは、同人、ハンドメイド、VTuber・Vライバーなどの創作活動向け収支管理ツールです。収入と経費を記録し、月ごとの状況を確認できます。按分や源泉徴収の計算補助、自動仕訳、CSV出力にも対応しています。
BOOTHで売れたとき、依頼料を受け取ったとき、印刷代を支払ったときなど、発生した時点で少しずつ入力しておけば、年末に記憶をたどる量を減らせます。CSVは確認用の一覧や、別の会計ツールへ整理するための参考資料として使えます。
ツールだけで申告が完了するわけではない
RakuThroughは記録と準備を助けるツールであり、個別の税務判断や申告内容の正しさを保証するものではありません。申告の要否、収入・経費の扱い、家事按分、棚卸しなどは、活動状況によって判断が変わることがあります。
税制や手続きは変更される場合があります。最終的な申告では、国税庁の最新情報を確認し、判断に迷う取引がある場合は税務署や税理士などの専門家へ相談してください。
まとめ
確定申告前の整理で最初に必要なのは、高度な簿記よりも「どこで、いつ、何が、いくら動いたか」を追える記録です。販売サービス、決済、銀行口座、現金を分けて集め、月ごとに照合すると、年末の負担を小さくできます。
創作が忙しい人ほど、売れた日・支払った日に少しだけ記録する仕組みを先に作っておくのがおすすめです。